自宅や会社の周辺住民との生活上のトラブル、いわゆる「隣人トラブル」に巻き込まれてしまうと、平穏な生活を送ることが難しくなってしまいます。
発端は小さなトラブルでも、のちには大事件に発展するケースもあるため、できる限り早い段階で解決を目指しておくべきです。
よくある隣人トラブルのランキングや解決方法をみていきましょう。
隣人トラブルが発生した際には、弁護士に依頼することで円滑で迅速な解決が望めるでしょう。
弁護士は法的な角度からトラブル当事者との交渉を進めてくれますが、弁護士費用として通常数十万から数百万の費用がかかります。
事前にベンナビ弁護士保険に加入しておけば、弁護士費用の補償を受けられます。隣人トラブルで肩身の狭い思いをしないためにも、ベンナビ弁護士保険に加入しておきましょう。
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悩まされる隣人トラブルの原因ランキングと事例
個人・法人や団体が抱える悩みや課題について、ITとデータを用いて専門家とマッチングするサービスを提供している日本法規情報株式会社が実施した調査によると、28%の人が「隣人トラブルに巻き込まれた経験がある」と回答しています。
また、「自分ではないが、身の回りで聞いたことはある」が33%となり、合わせると6割以上の方が、自身や身の回りの人が近隣トラブルに巻き込まれた経験をもっているということになります。
トラブル内容の内訳は次のとおりです。
ランキング上位のトラブルについて、とくに日常生活において巻き込まれやすい代表的なトラブルと事例をピックアップしていきましょう。
第1位:騒音
もっとも多くの方が経験しているのが「騒音」に関するトラブルです。
騒音がとくに問題になりやすいのが、マンションなどの集合住宅における生活音だといわれています。
子どもが走る足音やドアの開閉音、話し声、テレビやオーディオの音、楽器の演奏音など、私たちは日常生活を送るなかでさまざまな音を発していますが、近隣には騒音だと感じている人がいるかもしれません。
最初のうちは注意で済む程度の問題ですが、騒音による苦痛で精神疾患を発症して賠償請求を受けたり、騒音に耐えかねた隣人から暴行を受けたりといった大きなトラブルに発展することもあるので軽視はできません。
第2位:敷地の境界線
住宅地で起きやすいのが「境界線」に関するトラブルです。
隣家の庭木が塀を超えて自宅の敷地にまで伸びてきたといったケースが代表的でしょう。
第3位:ゴミの不法投棄とポイ捨て
自宅の敷地にゴミを捨てられる、ゴミ同然のガラクタが大量に放置されているといった「不法投棄」や、自宅の前にタバコの吸い殻・空き缶などを「ポイ捨て」されるといったトラブルも目立ちます。
また、法的には不法投棄にあたらないものの、家庭ゴミの出し方をめぐるトラブルもめずらしくありません。
ゴミの分別方法を守らない、曜日を守らない、指定された袋を使わないなど、自分勝手なゴミ出しは地域全体を巻き込むトラブルへと発展します。
第4位:無視する、難癖つける
挨拶をしているのに「無視する」、とくに問題がないのに目の敵のように「難癖をつける」といったトラブルも多くの方が経験しています。
マンションなどの集合住宅でよく発生するトラブルで、嫌がらせや暴行などの大きなトラブルへと発展する可能性があります。
その他のトラブル
調査結果をみると、ほかにも多くの方がさまざまな隣人トラブルを経験しているようです。
駐車、車のトラブル
路上やマンション敷地内の自分勝手な駐車や、生活道路における無謀運転など、車に関するトラブルを経験している方も少なくありません。
迷惑駐車に業を煮やした人が車に傷をつけたり輪止めを装着したりといったトラブルや交通事故を招いてしまいます。
デマや噂、のぞき見
ご近所のなかで「あの人は◯◯らしい」などとでたらめな噂を流されてしまうと、円満な近所付き合いができなくなります。
無視や難癖をつけるといった別の嫌がらせへと発展してしまうので、引っ越しを余儀なくされてしまうかもしれません。
また、わいせつ目的や興味本位などで自宅をのぞき見されるといったトラブルも起きています。
マンションの共通部分の使い方
マンションなどの集合住宅で、自宅前だからといって自転車や不用品を置いていると、同じ階に住んでいる人の通行を妨げてしまいます。
通路、階段の踊り場や非常口、エントランスなどの共用部分を自分勝手に使っていると、管理組合からの注意を受けることになるでしょう。
隣人トラブルに悩んだらどうする?困った時の対処法と相談先
隣人トラブルは、ただ注意をすれば解決できるというものではありません。
お互いが同じ地域や同じ集合住宅の住人であるからこそ円満な解決を目指すべきですが、どのように対処すればよいのでしょうか?
トラブル相手とはなるべく直接話さない
トラブルの相手に対して直接文句を言いたくなっても、なるべく自分では話さないほうが賢明です。
当事者同士だと言い合いに発展してしまい、トラブルが解決できないばかりか暴行など別のトラブルを招いてしまうおそれがあります。
相手が話し合いや意見を受け入れる可能性があるなら一度は持ちかけてみるのも悪くはありませんが、難しければ地域の代表者などを通じて話したほうがよいでしょう。
マンションの場合は管理会社や貸主に連絡をする。
マンションなどの集合住宅で起きたトラブルなら、自力で解決するのではなく管理組合や貸主に連絡して解決してもらう方法もあります。
個人的なトラブルでも頼ることができますが、ゴミ出しや共用部分の利用方法などのトラブルでは管理組合や貸主が主導で解決したほうが円満な解決が期待できるでしょう。
一戸建ての場合は自治会・町内会へ相談する
一戸建てが集まる住宅地でのトラブルは、地域の自治会や町内会への相談をおすすめします。
個人的なトラブルでも間に立って話し合いを進めてくれるし、ゴミ出しや駐車問題などでは地域全体の問題として解決に向けた対策を講じてもらえるでしょう。
市役所の生活課に相談する
役所の生活課では、隣人トラブルをはじめとした生活上の問題についてアドバイスを提供してくれます。
とくに、騒音・ゴミ出し・駐車問題のように行政が関与することで解決が期待できるトラブルも多いので、問い合わせしてみることをおすすめします。
録音や写真などで証拠集めておく
騒音・嫌がらせ・ゴミ出し・駐車問題などでは、相手が「そんなことはしていない」と反論してくる事態も想定されます。
また、トラブルが深刻化すれば裁判に発展することも考えられるでしょう。
このような事態に備えて、騒音や口論の様子を録音する、不法投棄や迷惑駐車の状況を写真撮影するなど、できる限りトラブルの証拠を確保しておくのがベストです。
警察に相談する
トラブル内容が犯罪にあたる場合はまよわず警察に相談しましょう。
状況次第では、ただちに被害届を提出するべきです。
単なる隣人トラブルであれば穏便な方法で解決を目指したほうがその後の付き合いも円滑になりますが、犯罪被害であれば逮捕や刑罰による解決のほうが効果的かもしれません。
弁護士に相談する
隣人トラブルの内容が権利侵害や犯罪にあたるものなのかを正確に判断し、適切な対処を望むのであれば、弁護士への相談をおすすめします。
相手への警告や交渉、裁判といった解決策の全てを一任できます。
足音や楽器の騒音に、たばこやゴミによる異臭。
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【豆知識】受忍限度とは?
隣人トラブルのなかには「そのくらいは我慢の範囲内なのでは?」と感じるものも少なくありません。
たとえば、赤ちゃんの泣き声について「騒音だ」と文句をつけられても、気をつければ赤ちゃんが泣かなくなるわけでもないので困ってしまうでしょう。
そこで問題となるのが「受忍限度」です。
受忍限度とは、騒音・振動などについて「一般人が社会通念上がまんできるとされる範囲」を指します。
騒音などのように、人が生活していればある程度の発生は仕方がないものについては、がまんできる範囲内でお互いが許し合わなくてはなりません。
誰もが許容できる範囲とは、侵害行為の態様や侵害の程度、公共性や公益上の必要性、侵害を受けた利益の性質と内容、被害防止に関してとり得る措置の有無・内容・効果など、さまざまな事情から総合的に考察して決定します。
侵害行為が長期にわたっている場合や病気を発症した場合などでは「受忍限度を超えている」と判断されやすくなる一方で、侵害行為が短期間のみであった、証拠や具体性に欠けるといった場合は受忍限度内とされることもあります。
隣人トラブルを未然に防ぐためのチェックポイント
ひとたび隣人トラブルに巻き込まれてしまうと解決には大変な労力と時間がかかってしまいます。
隣人トラブルを未然に防ぐためのポイントを確認しておきましょう。
引っ越し直後が大事!ご近所にはちゃんと挨拶をする
引っ越しをして新たに生活を始める際には、必ずご近所にあいさつをしましょう。
あいさつを交わしてお互いが顔見知りの仲になっておけば、ちょっとした不満や注意でも気軽に声をかけやすい関係を築くことができるでしょう。
それまでにトラブルがなかった住宅地や集合住宅では、なにかトラブルが発生しただけで新たに引っ越してきた人に目が向けられがちです。
悪い印象を与えてしまわないためにも、引っ越しのあいさつは欠かせません。
普段からご近所の人には笑顔で対応し味方を1人でも作っておく
日ごろのご近所付き合いでは、常に笑顔を絶やさないように心がけましょう。
笑顔で対応していれば、必ず味方になってくれる人が現れるものです。
なにかトラブルが起きたときにでも、味方がいれば仲介として和解を手伝ってくれたり、アドバイスをくれたりするでしょう。
自分がトラブルの原因を作らないよう心掛ける
自分では気づかないうちにトラブルを作ってしまうこともめずらしくありません。
隣人トラブル1位の騒音も「ご近所に迷惑がかかっているとは思っていなかった」という当事者が大半でしょう。
常に周囲への気遣いを忘れないように心がけておけば、自らトラブルの原因を作ってしまうことはなくなるはずです。
それでも隣人トラブルが発生した場合には、弁護士に相談するなどして解決を目指しましょう。弁護士保険に加入していれば、いざという時の弁護士費用を補償してくれるので安心です。トラブル時に泣き寝入りをしなくて済むように、一度検討してみてはいかがでしょうか。
足音や楽器の騒音に、たばこやゴミによる異臭。
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最後に
隣人トラブルが発生してしまうと、その場所に住み続けるのが難しくなったり、肩身の狭い思いをすることになったりします。
トラブルの当事者と交渉して解決したい、あるいは訴訟によって賠償を求めたいと考えるなら、弁護士への相談をおすすめします。
どのような対処法があるのかなどのアドバイスが得られるだけでなく、法的な角度からのアプローチによる解決も期待できるでしょう。