不倫の慰謝料を請求する、となったとき、何をどう進めれば良いのか?適正な慰謝料額はいくらか?といった悩みを抱えることは多いです。
慰謝料の問題で悩まれている方は、身近な家族・友人だけではなく、必ず法律の専門知識を持ち合わせた人物に相談するようにしましょう。
この記事では、不倫の慰謝料トラブルを相談するのに適した窓口とその特徴、また、限られた相談時間を有効活用するために知っておきたい事前知識や準備しておくものについてご紹介します。
現在の状況に最適な相談先を見つけていただき、迅速に不倫慰謝料問題を解決できるよう、参考にしてみてください。
親権問題について、今すぐ弁護士に無料相談したいなら「ベンナビ不倫慰謝料」がおすすめです。
ベンナビ不倫慰謝料では、以下のような弁護士を簡単に見つけることができます。ぜひあなたの希望や悩みにあった弁護士を見つけてみてください。
弁護士はあなたの悩みに真摯に向き合います。お気軽にご相談ください。
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第一東京弁護士会 所属。現在は日暮里中央法律会計事務所の代表弁護士を務める。
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(※本コラムにおける、法理論に関する部分のみを監修)
不倫慰謝料問題に関する基礎知識
まず、実際に相談する前に不倫慰謝料の基本的なことを理解しておきましょう。
不倫の定義とは
不倫とは、結婚していながら配偶者以外の人と肉体関係を持つことを指します。
なお、「不倫」という言葉は正式な法律用語ではありません。正しくは「不貞行為」といい、夫婦・婚約関係・内縁関係にある男女の一方が、パートナー以外の異性と自分の意思で肉体関係をもつ「貞操義務違反」を意味します。
ただし、同性と肉体関係をもつことも不貞行為に該当するとした裁判例もあります(東京地判平成16年4月7日・LLI/DB 判例秘書登載)。
▼「不倫・不貞行為」参考記事▼
不倫と浮気の違いを徹底解説!不倫のきっかけと慰謝料を請求する手順(離婚弁護士ナビ)
不貞行為とは結局どこから?浮気との違い・具体的な行為を解説(離婚弁護士ナビ)
不倫は違法?
不貞行為は刑法に規定はなく、犯罪ではないので逮捕されることはありません。しかし、民法上での責任が発生し、訴えられることがあります。
具体的には不貞行為は、離婚原因とされており(第770条第1項第1号)、不貞行為により離婚請求をされる可能性があります。
また、不貞行為(不法行為)により夫婦の権利・利益を侵害すると、不貞行為をした人は損害賠償責任を負うことになります(第709条)。
夫婦の権利・利益を侵害するとは、「婚姻共同生活の平和の維持という権利又は法的保護に値する利益」を侵害することとされています(最判平成8年3月26日・民集50巻4号993頁)。なお、肉体関係がない場合であっても、婚姻共同生活の平和の維持を困難とする行為をすれば、損害賠償責任を負う可能性があることにも注意が必要です。
参考:E-GOV|民法第770条第1項第1号、第709条
不倫の慰謝料問題の相談先と主な特徴
こちらでは、不倫の慰謝料について相談可能な窓口をご紹介します。※基本的には『慰謝料請求をしたい側』向けの相談先をご紹介しています。
弁護士|適正な慰謝料額や今後の対策などを具体的に回答
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不倫の慰謝料請求を考えている(慰謝料請求されている)なら、まずは弁護士への相談をおすすめします。
普段から離婚問題の解決に力を入れている弁護士であれば、不倫慰謝料の相談はもちろん、離婚の手順や決めておくべき財産分与や親権、養育費などのアドバイスにも応じてくれます。
依頼をすれば弁護士が配偶者や不倫相手に対して直接慰謝料請求や交渉を行ってくれるため、あなたの要求に応じてくれる可能性も高くなるでしょう。
慰謝料請求には法律知識が必要不可欠ですから、弁護士に相談することで良いアドバイスをもらうことができるはずです。
近年では、無料相談が可能な法律事務所も増えてきています。「この場合は慰謝料請求が可能か」といった相談も気軽に行うことができます。
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探偵|主に証拠集めや不倫を突き止める際に活躍
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不倫問題においては、弁護士以外に探偵が活躍するシーンも多くあります。お伝えしたように、慰謝料を成功させるためには証拠の存在が重要になりますが、実際に証拠集めに手を貸してくれる存在が探偵です。
なかなか個人の力だけでは、肉体関係の有無まで証明できる証拠も集めにくいですし、安易に自分で証拠集めしようとしても失敗するケースがあります。
証拠集めをしていることが配偶者や不倫相手にバレてしまうと、証拠になり得るものを抹消されたり、警戒され以降の証拠集めが困難になったりするリスクがあります。
証拠入手のプロである探偵に依頼することで、依頼者にリスクなく、スピーディーに法廷でも有効な証拠を集めてくれることが期待できます。
相談の際には、今あなたが入手している証拠が有効なものかどうか?自分で証拠集めをするにはどのような方法があるか?などについてもアドバイスしてもらえます。
主に慰謝料請求の証拠が欲しい方におすすめの相談先です。
▶浮気調査ナビで浮気調査が得意な探偵に無料で相談する
法テラス|無料相談や弁護士費用の立替えも可能
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不倫慰謝料を請求したいけど、弁護士費用が心配でなかなか次の行動が取れない…という方も少なくないでしょう。
『法テラス』を利用すれば、収入・資産の条件を満たした場合に、弁護士費用の立替制度が利用できるようになります。
ただし、対応する弁護士がそもそも夫婦問題に力を入れている弁護士とは限らないため、相談前確認しておくことが必要です。
市役所・区役所の無料法律相談窓口|無料で地域の弁護士からアドバイスがもらえる
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大きい都市であれば、夫婦問題に力を入れている弁護士も複数見つかるでしょうが、人口が少ない市区町村であれば、近場の弁護士がなかなか見つからないことも考えられます。
各役所では、無料で専門家に相談できる窓口を設けていることも多く、問い合わせてみることで法律相談ができる場合もあるでしょう。
多くの場合が市役所・区役所・市民ホールなどで相談を受け付けているため、法律事務所に足を運ぶのはちょっと緊張するという方にもおすすめの相談場所です。
ただし、相談可能な日時が指定されていたり、予約制になっていたりする場合があるため、こちらも事前の確認が必要です。
NPO法人や離婚コンサルなどの民間団体|アドバイスや精神的サポートが中心
NPO法人や離婚コンサルの民間団体に相談するのも一つの方法です。夫婦の離婚問題に関するアドバイスや精神的なサポートが主な業務内容です。
不倫問題で精神的ダメージを受けているときに、経験豊富なカウンセラーに話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることが期待されます。相談料は、無料・10分間無料・有料など、相談先によって変わりますので、相談前に確認が必要です。
ただ、法律の専門家ではないため、具体的な法律相談の依頼はできませんので、納得のうえで相談する必要があります。
解決までの流れ
不倫発覚
不倫は、最初から不倫の確証があるわけではなく、偶然気づいてしまうことも少なくありません。裏切られた事実に感情的にならないように、まずは冷静になることが重要です。
各相談先にて相談
上記でもご紹介したとおり、相談先はいくつかあります。ご自分の状況や環境によって最適な相談先を見つけて相談するようにしてください。
不倫相手の特定・証拠集め
慰謝料請求するためには、不倫相手の特定や証拠集めが重要になります。
ご自身で証拠が集められない場合は、探偵などに相談して依頼することもあり得ます。また、何が有効な証拠となるかの判断には法的な知識が必要ですので、弁護士からアドバイスをもらうことも有効です。
不倫相手や配偶者と交渉
証拠がしっかりと揃ったら、不倫相手や配偶者と示談交渉をします。
話し合いがスムーズにすすめば、訴訟を起こさずに短い時間で解決する可能性もあります。弁護士に依頼すれば、代理人として交渉してもらえるため、ご自身で直接交渉をする必要はありません。
示談成立
示談が成立した場合、示談書を作成するのが通常です。示談書作成は義務ではありませんが、示談成立後のトラブルを避けるために作成するべきです。
示談書はご自身で作成することも可能ですが、内容に不備がないようにする必要があるため、弁護士へ依頼したほうが安心です。
作成方法としては
- 実際に対面してお互い署名押印する
- 代理人弁護士同士で作成する
- 郵送で署名押印してもらう
などさまざまです。
また、示談書を公正証書にする場合もあります。これは、慰謝料の支払いがなくなったときなどに備えるためです。
公正証書を作成しておくと、万が一、相手が慰謝料の支払いを怠ったときに強制執行をかけることが可能です。
特に慰謝料の支払いを分割払いにしたときは、公正証書を作成しておくとトラブルを速やかに解決できます。
示談不成立
一方、話し合いで解決せず示談不成立となると、訴訟を提起することになります。訴訟において和解することもありますが、和解に至らなければ、裁判所が判決を出すことになります。
慰謝料を請求するために知っておくべきこと
いざ不倫が発覚しても、どうやって慰謝料請求をしていいのか分からずに、諦めてしまう方も少なからずいます。ここでは、慰謝料請求するために必要なことや、不倫の慰謝料の相場について解説します。
慰謝料請求には証拠が必要
不倫の慰謝料請求を成功させるためには、解決までの流れでもご紹介したとおり、婚姻共同生活の平和を破壊したことを証明する証拠の存在が重要です。
配偶者と不倫相手が肉体関係を持ったことを証明できる証拠が典型的なものになります。
例えば、配偶者と不倫相手がラブホテルに出入りする写真や動画は、肉体関係を持ったことを証明する証拠になる可能性があります。
このほかにも、配偶者と不倫相手がキスをしている写真や動画なども婚姻共同生活の平和を破壊したことを証明する証拠になる可能性があります。
また、LINEやメールのやり取りについても、その内容や頻度等によっては、慰謝料請求の証拠になる場合があります。
どのようなものが慰謝料請求の証拠として有効かは事案によって異なるため、弁護士に相談して確認してみることをおすすめします。
▼「不倫慰謝料の証拠」参考記事▼
浮気・不倫慰謝料の請求に有力な証拠|証拠がなくても請求するには?(離婚弁護士ナビ)
不倫慰謝料の相場
不倫の慰謝料請求の相場は50~300万円前後と言われています。なぜこのように幅があるかと言うと、個々の状況に応じて適正な慰謝料額も増減するからです。
慰謝料額を決める要素としては主に以下のものが挙げられます。
- 婚姻期間
- 不倫前からの夫婦関係
- 離婚の有無
- 子供の有無・影響
- 不倫の期間・頻度
- 過去の不倫歴
- 請求相手の収入・資産
- 相手の謝罪の有無
そもそも慰謝料とは、精神的苦痛に対して支払われるお金のことです。
例えば不倫がきっかけで夫婦関係が破綻し離婚するようなことがあったり、不倫をしたにも関わらずきちんとした謝罪がなかったりする場合などは、それだけ不倫をされた側の精神的苦痛の度合いが高くなることが想定されます。
相談する際に、これらの情報もできる限り詳しく説明できれば、より具体的な慰謝料額を教えてもらえることも期待できるでしょう。
▼「不倫慰謝料の相場」参考記事▼
浮気の離婚慰謝料はいくら?相場以上もらえるのはこんな人!(離婚弁護士ナビ)
慰謝料獲得の事例
実際に弁護士に依頼した場合、どれくらいの慰謝料を獲得できるのかも気になるところです。慰謝料を請求し、獲得した具体的な事例をご紹介します。
30代 男性
【相談内容】
妻の帰宅時間が遅くなったり、休日の外出が多くなったりしたことがきっかけで浮気を疑い始めた依頼者の方。証拠となるメールを見つけて、妻に浮気をしたのか聞くと、浮気を認めたので離婚を決意しました。
1ヵ月後に協議離婚が成立しましたが、離婚の原因である浮気相手を許すことができず、慰謝料請求をしたいと考えるようになり、当事務所にご相談くださいました。
【弁護士の対応】
依頼者の方が妻のメールの写真や、浮気を自白した際の音声データなど浮気の証拠を持っていたため、弁護士はそれらの証拠をもとに慰謝料請求が可能と説明し、正式にご依頼をいただきました。
弁護士はさっそく浮気相手と連絡を取り交渉を開始。
慰謝料の支払いを求めたところ、肉体関係はないという理由で慰謝料の支払いを拒否してきました。弁護士は、肉体関係はなくても交際していた証拠があり、浮気が原因で離婚に至ったという事実があったため、最終的に裁判を起こす可能性があると反論。
結果、浮気相手は自身の浮気と慰謝料の支払いを認め、依頼者は慰謝料300万円を獲得しました。
参考:離婚弁護士ナビ
50代 女性
【相談内容】
偶然夫の携帯電話を見たところ、見知らぬ女性とのLINEの内容から、10年以上にわたって不倫をしていたことが判明。
長年連れ添った夫との離婚は考えていないものの、「不倫相手のことは許せない」と怒りを感じ、慰謝料を請求したいとの思いから当事務所にご相談くださいました。
【弁護士の対応】
長期間の不倫は非常に悪質であるため、交渉次第では、離婚をしない場合の相場より高い慰謝料を獲得できる可能性があると判断。早速不倫相手に連絡を取って慰謝料を請求すると、不倫相手は「慰謝料を支払う」と素直に従う姿勢を見せました。
その後、弁護士は強気の姿勢で交渉を有利に進め、慰謝料150万円を依頼者の方に支払うことと、夫への求償権(ここでは不倫相手の女性が、相談者の配偶者に自分が払った慰謝料の一部を請求する権利)を放棄することを約束させる内容を記載した合意書を取り交わすことができました。
参考:離婚弁護士ナビ
不倫の慰謝料に関するよくある相談内容と回答
不倫相談の内容は、相談者のおかれている立場・環境によってさまざまな違いがあります。
『不倫慰謝料を請求したい側』『不倫慰謝料を請求された側』それぞれの立場に分けて、よくある相談内容と回答をいくつかご紹介します。
不倫慰謝料を請求したい側の相談
この状況で慰謝料請求できますか?
相談内容
パートナーが異性とホテルに入るのを目撃。慰謝料を請求できますか?
回答
不倫の慰謝料は、パートナーか不倫相手に請求することになります。話し合いの結果、相手が不貞行為を認め、慰謝料の支払いに応じてくれれば請求することはできます。
しかし、相手が支払いに応じてくれず、不貞行為そのものに対しても否定した場合、客観的な証拠が必要となってきます。そして、そのような証拠を後から押さえようと思っても、相手も注意を払っているため、証拠の確保は簡単ではありません。
このようなリスクを考慮して、2人がラブホテルに出入りする写真や動画などの証拠を押さえておくことがベストです。自白やLINEのやり取りだけでも、客観的な事実を積み上げていくことは不可能ではありません。
もっとも、交渉するなら確かな証拠を押さえるか、自白やLINEのやり取りだけで弁護士に交渉してもらうほうがよいでしょう。
上で簡単にご説明しましたが、「これは不倫(不貞行為)になるのか?」「慰謝料請求できるだけの証拠になるのか?」といった悩みも多いことでしょう。
具体的な内容を持って相談すれば、専門家がある程度判断してくれるでしょうし、証拠が不十分な場合は適切な対処法についても提案してくれます。
適正な慰謝料額は?
相談内容
不倫相手が、慰謝料を30万円払うといってきましたが、適正な金額ですか?
回答
不倫の慰謝料の相場は、50~300万円といわれています。ただしこれは、裁判所を介して、さまざまな事情を考慮し、過去の裁判事例に則って決定された場合の相場です。
当事者同士の交渉で、相手が高額な慰謝料の支払いに同意すれば、相場は関係ありません。相手が支払うと言ってきている慰謝料が適正な金額かどうか、弁護士に相談をしてみることをおすすめします。
当事者同士だけで焦って慰謝料問題を解決しようとすると、相場よりも安すぎる、反対に高すぎる慰謝料額で和解してしまうなどといった問題も起こり得ます。
少しでも金額に違和感を覚えたのであれば、積極的に専門家に相談すべきでしょう。
慰謝料請求での弁護士費用の上乗せは可能?
相談内容
不倫慰謝料請求で、弁護士さんに依頼した場合、弁護士さんにかかる費用を、慰謝料の請求に上乗せしてもいいのでしょうか?
【引用】不倫慰謝料請求|弁護士ドットコム
弁護士の回答
交通事故損害賠償などの不法行為による損害賠償請求事件の判決では、損害額の10%程度に相当する額の弁護士費用の請求が認められます。
不貞行為による損害賠償請求も不法行為による損害賠償請求ですから、交通事故と同じように弁護士費用の請求が認められるはずですが、実際には、認められることもあれば認められないこともあるようです。
【引用】不倫慰謝料請求|弁護士ドットコム
慰謝料を請求するにあたって、弁護士への依頼が必要なシーンも出てきますが、そもそも不倫問題が起こらなければ弁護士費用も必要にならなかったはずです。「弁護士費用も一緒に請求したい」と思うことは不自然ではありません。
弁護士費用を相手に請求できれば、弁護士に依頼を決めるきっかけにもなるでしょう。
不倫の慰謝料請求での弁護士費用については後述しますが、場合によっては弁護士費用も慰謝料と一緒に請求できることもあります。
費用面も含めて、どのような形で慰謝料を請求するのが依頼者にとって一番メリットがあるかを考えてくれる弁護士も多いです。
不倫慰謝料を請求された側の相談
請求される慰謝料の適正額がわからない
相談内容
私(独身)と既婚女性Aが不貞関係にあり相手の夫Bに慰謝料の請求をされる立場です。
AとBは離婚するみたいです。
交際期間1年程ですが、私はAから…
『10年ほど前にBにも不貞があり家庭内別居状態』
『家に居場所が無い』
『Bの不貞から身体の関係も全くない』
『その内、別れる』
…など、聞いて信じておりました。(LINEでのやり取りがあります。)
その場合、幾ら程の慰謝料になりますでしょうか?
よく、離婚するなら200万〜300万円程と書いておりますが、やはりそれ程の額になるのでしょうか?
同じ様な判例があるとしたら慰謝料はどれ程になりますでしょうか?
弁護士の回答
1.客観的な事実と不貞相手の情報が一致していない場合のほうが多いでしょう。
2.ただし,そのような情報に基づいて情交関係を結んだことについては一定の酌量はなされるでしょう。
3.200万円を超えることはないと思いますが。
慰謝料請求された状況では、すでに金額が提示されていることが多いです。
果たしてその金額が適正なのかがまず気になるところです。次に、「少しでも低い慰謝料額で和解したい」と考えることでしょう。
弁護士に相談することで、金額が適正なのか?どのような対応をすれば良いのか?具体的な回答が得られるはずです 。
高額な慰謝料を請求された場合の対処法は?
相談内容
不倫慰謝料について相手側の請求が多すぎる場合どの様な対応をするべきでしょうか?
アドバイスお願いします。
弁護士の回答
こちらの限度と考える金額はまず決定し、その金額よりも低い金額で、初回の提示を行い、なんとか限度額で納めるようにされるのがよいと思います。限度額を超える場合には、訴訟もやむなしと決断しておくべきでしょう。(A弁護士)
そのまま相手に伝えて交渉するか、一旦支払いを拒否して裁判してきた時に対応を考えるか、ということになると思います。(B弁護士)
1.先ず,支払いを拒絶します。
2.そして,相談者において適正と考える金額を提示します。
3.これに応じずに,訴訟等の手続きをとるかも知れません。
4,この手続きのなかで決まる適正額を支払えば良いはずです。(C弁護士)
上と同様に、高額な慰謝料を請求された場合の適切な対処法に関する質問もよく弁護士のもとに寄せられています。
相談先の法律事務所によって回答が異なる場合もありますので、一番納得できる回答をくれた、信頼できると感じる相談先を頼りに対処していくのが良いでしょう。
不倫の慰謝料問題を弁護士に相談・依頼する際の弁護士の選び方
次にやるべきことをはっきりさせたい、自分が優位な立場で慰謝料請求したいという方は、やはり「良い弁護士」を選んで相談・依頼をすることです。
こちらでは、弁護士を選ぶ際のポイントについてご紹介します。
男女・離婚問題に精通しているかを確認する
不倫の慰謝料請求以外に、弁護士が活躍するシーンは様々なものがあります。弁護士によって、得意分野や力を入れている分野が異なるため、必ず不倫や男女問題・離婚に詳しい弁護士に相談・依頼するようにしましょう。
それだけ明確なアドバイスをもらいやすくなりますし、解決実績も多いはずです。依頼者としても非常に心強く感じるでしょう。
弁護士との相性を確認する
弁護士選びでは相性も重要になります。特に依頼をするとなれば何度かやり取りを繰り返しますので、迅速な解決を目指す上で、対応の速さや相談者に対する態度なども重要になってくるでしょう。
人によっては、同性の弁護士に相談した方が共感を得られる場面も多く出てくるかもしれません。
わかりやすく丁寧な説寧をしてくれるか、話しやすい雰囲気があるかなども参考にしてみてください。
将来起こりうるかもしれない不倫トラブルへの備えは弁護士保険
ベンナビ弁護士保険は弁護士が必要になった際の費用(着手金・報酬金)の一部を補償する保険です。
保険という性質上、加入前に発生してしまっているものは補償対象外になってしまいますが、弁護士費用は大きな負担になりますので、費用が捻出できず泣き寝入りとなることもあるでしょう。
男女トラブルだけでなく、労働問題や近隣トラブルなど様々なトラブルで使えるものになりますので、将来発生するかもしれない法的リスクに備えたいという方は、ベンナビ弁護士保険への加入を検討してみてください。
まとめ
この記事では、不倫問題について相談できる窓口についてご紹介しました。
- 弁護士
- 探偵
- 法テラス
- 市役所・区役所の無料法律相談窓口
- NPO法人や離婚コンサルなどの民間団体
すでに慰謝料のことまで考えているのであれば、法的に対処できる知識と力を持っている弁護士に直接相談することをおすすめします。
近年では弁護士も相談のハードルを下げるために、初回相談無料で対応してくれる弁護士も増えています。相談したからといって依頼を迫られるようなことはありませんので、気兼ねなく相談してください。
また、慰謝料の支払いを認めさせるためには、不倫の証拠を手元に準備しておくことが大事です。もしも証拠がないという方は、弁護士への相談の他に、証拠集めのために探偵への相談を検討することをおすすめします。
不倫問題は、先延ばしして自然に解決するようなものでもありませんし、一人で悩んでも良い解決方法が浮かぶものでもありません。なるべく早くに専門家から的確なアドバイスをもらうことで早期解決につながります。
不倫慰謝料問題について弁護士に相談する 電話相談可・初回面談無料・完全成功報酬 の事務所も多数掲載! |
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