遺産相続は、家族間でトラブルの起きやすい事柄のひとつです。遺言書により、一人だけにすべての遺産が相続されたり、遺留分を侵害されてしまうことがあるからです。
また、トラブルになった場合は、解決すべき課題も多くなります。
では、遺産相続でトラブルが予見される場合、遺産相続分野に強い弁護士はどのように見つけたらよいのでしょうか。
今回は、
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- 遺産相続に強い弁護士の探し方
- 遺産相続に強い弁護士の選び方
- 弁護士に頼んだ方がよい事例
について解説していきます。
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目次
遺産相続に強い弁護士の選び方
ここからは遺産相続に強い弁護士の選び方についてみていきましょう。
とくに、相性の良し悪しはそのあとの対応に関してもトラブルになる可能性があるため、よく検討したうえで判断することを推奨します。
遺産相続の実績が豊富かどうか
解決実績に関しては、弁護士個人の年間の解決数をチェックするとよいでしょう。
事務所であれば、所属人数まで把握すれば、実際にどれだけの実績があるのか判断可能です。
また、専門書や記事を書いている場合は、得意分野であることは間違いないため、ネットで個人名を検索してみる判断方法もあります。
口コミや評判はよいか
口コミや評判は、インターネットで簡単に見つけられるケースが多く、一定の判断はしやすいといえます。
ただし、実際に人から聞いた情報や自分で見聞きした情報を加味する必要がある点は知っておきましょう。
悩みに寄り添って話を聞いてくれるか
相続人となった場合、様々な疑問があることが想定されます。
そのため、相続人の悩みに寄り添って話を聞いてくれることは大切なポイントです。
遺産相続に関しては、有利・不利な情報もありますが、どちらも教えてくれるかどうかも判断基準のひとつといえるでしょう。
自分との相性がよいか
実績に注目しがちであるものの自分との相性が良くなければ簡単な質問ですらもできなくなってしまいます。
そのため、自分との相性がいいかどうか、話が通じるかどうかなども細かくチェックしましょう。
また、弁護士の説明が明確か自分にとってわかりやすいかなども大切な判断基準です。
相談や質問に対するレスポンスが早いか
相談には質問に対するレスポンスの速さは重要な判断基準です。
仮に、契約前に簡単に応えられそうな質問をおこない、1週間ほど返ってこないといった場合は対応が遅いといえるため、ほかの弁護士を検討しましょう。
ほかの士業や不動産業者などと連携できているか
相続は動産・不動産どちらも対象となることから、ほかの士業との連携も必要です。
依頼者の負担軽減のためにも、ほかの士業と連携を図っているがどうかも加味して弁護士を選択しましょう。
明朗会計かつ相場とかけ離れていないか
相談内容をしっかりと受け止め寄り添っていれば、弁護士への依頼料金は大きく変化しません。
値段が明確であるかどうかだけでなく、相場と比較して高額過ぎないかどうかを冷静に見極めましょう。
遺産相続に強い弁護士の探し方
ここからは、遺産相続に強い弁護士を探す方法についてみていきましょう。
ニーズに合わせて相談先を変えることでより、スムーズに弁護士を探せます。
ベンナビ相続|遺産相続に強い弁護士を見つけたい方
ベンナビ相続は、遺産相続に強い弁護士を簡単に探すことのできるWebサイトです。
相談・解決実績が多数あるだけでなく、実際に相続トラブルに強い弁護士が掲載されているため、切実に困っている方も利用しやすいでしょう。
また、費用が気になる場合もメールでの問い合わせ・初回相談料無料の事務所も多いといえます。
法テラス|弁護士費用に対して不安がある方
弁護士費用に対して、不安がある場合は法テラスを利用しましょう。
1つのトラブルについて、3回まで無料法律相談が可能であるだけでなく、弁護士費用の立て替えの相談も可能です。
ただし、法テラスが弁護士を選択するため、依頼者と合わない可能性もある点は知っておきましょう。
弁護士会の法律相談|近隣の相談窓口を知りたい方
弁護士会の法律相談では、近隣の相談窓口を知ることが可能です。
法律相談も可能であり、場合によっては、無料で受け付けているケースも少なくありません。
受付先が弁護士会であっても個別の問題は弁護士が担当するため、自分に合う可能性のある弁護士を見つけたい場合に活用しやすいでしょう。
市役所・区役所の法律相談|短時間・無料で相談だけしてみたい方
市役所・区役所の法律相談は基本的に短時間・無料となっています。
そのため、弁護士への相談がどういったものなのか、起きているトラブルが法的に問題あるものなのかを判断したい場合などは活用できるでしょう。
遺産相続に強い弁護士に依頼するメリット
ここからは、遺産相続に強い弁護士に依頼するメリットについて見ていきましょう。
特に裁判の代行や遺産トラブルへの対応などは心強いといえます。
遺産相続を正当に行える
遺産相続に関して正当な手続きを弁護士におこなってもらうことが可能です。
とくに、親族に無理な要求がされそうな場合や正確な遺産の把握もできるため、トラブルを未然に防げるでしょう。
遺産トラブルが生じた場合でも交渉を代行してもらえる
親族間でのトラブルは起きてしまった場合、遺産相続が終わったあとでも続く可能性があります。
そういったリスクもふまえて弁護士に一任することで、家族内の立場と権利を守ることが可能となります。
遺産分割協議書の作成や各種手続きを一貫して任せられる
遺産相続が決まったあとの手続きを全て任せることが可能です。
また、登記や預貯金の払い戻しも可能であるため、相談者の負担を軽減できます。
遺産相続を護士に依頼する際の費用
遺産相続に関しても一般的な問題と同じように費用は、相談者が支払うことになります。
また、費用の目安は以下のとおりです。
相談料 |
30分ごとに5,000円~1万円。 初回無料の場合もある。 |
着手金 |
経済的利益額によって変動。 300万円以下なら8% 300万円以上3,000万円以下なら5%+9万円など |
報酬金 |
経済的利益額によって変動。 300万円以下なら16% 300万円以上3,000万円以下なら10%+8万円など |
依頼前には無料相談の利用がおすすめ
ここからは、依頼前の無料相談時のポイントについて見ていきましょう。
複数の事務所を比較・検討する
相続に強い弁護士で探した場合、都市部であれば複数見つかることも少なくありません。
その場合、対応・実績などをチェックしつつ、複数の事務所を比較・検討することが大切です。
可能な範囲で遺産の情報をまとめておく
依頼者が知っている限りの遺産の情報をまとめておきましょう。
どういった対処が必要であり、どのようなリスクやトラブルが考えられるか、この段階で知ることが可能です。
契約後の担当者を確認しておく
相談をおこなった弁護士と契約後の弁護士が違う担当者となるケースもあります。
そのため、仮に依頼した場合は誰が担当者になるのかよく把握しておきましょう。
場合によっては、担当者の交代が遺産相続に悪影響を与える可能性もあるためです。
遺産相続を弁護士に依頼すべきケース例
ここでは、遺産相続を弁護士に依頼すべきケースについて解説します。
既にトラブルとなっている場合やトラブルになる可能性が高いと判断した場合には弁護士に早めに相談することを推奨します。
遺言書がない、もしくは真偽が不明
遺言書がない場合やあったとしても真偽が不明な場合は、弁護士に依頼し、真偽を確かめる必要があります。
遺産の割合などに関しても不服な場合、法律的に対処する必要もあるため、弁護士に依頼しましょう。
遺産の全体像がわからない
遺産の全体像が全く分かっていない場合も、弁護性への依頼をおすすめします。
仮に、依頼時に把握できていなかった場合でも弁護士を通じて把握することができるため、早めに遺産の詳細を把握したいといった場合も依頼を検討しましょう。
相続の有無・金額などで親族と揉める可能性がある
相続は法律のままであれば相続権と割合は最初から決まっています。
ただし、遺言書があればその割合を考慮する必要がなくなります。
加えて、親族の中で「話し合いが普段から出来ず、揉める可能性」が高いと判断した場合は、事前に弁護士に相談しておくと対処しやすくなります。
相続手続きに手間や時間をかけられない
仕事をおこなっている場合、相続手続きに手間や時間をかけられないケースも珍しくありません。
そういった場合は、あらゆる手続きの代行が可能であるため、相続が発生する可能性かあると思った段階で相談しておきましょう。
自分の遺留分が侵害されている
遺言書の内容によっては、遺留分に満たない財産を相続するケースもあります。
この場合は、法律的に対抗する必要があるため、弁護士に依頼しましょう。
実際の状況などを聞いて、どのように対処するかも相談できるため、早めの依頼を推奨します。
生前贈与や遺贈に対して特別受益を主張したい・主張されている
相続時は生前贈与や遺贈で発生した特別受益も含めて遺産を計算する必要があります。
そのため、特別受益の主張の有無もふまえて弁護士に依頼をおこなうことで公平な遺産分割が可能となるでしょう。
遺産相続についてよくあるQ&A
ここでは、遺産相続についてよくある質問について回答します。
遺産相続は弁護士と司法書士どちらに依頼すべきですか?
140万円までの少額であれば、司法書士でも可能です。
しかし、そもそも遺産総額が把握できていない場合やトラブルとなる可能性がある場合は弁護士への依頼をおすすめします。
相続人が認知症を患っている場合はどうすればよいですか?
対応は可能です。
認知症の程度が軽度であれば、認知症の相続人本人でも対応できる場合があります。
認知症の程度が重度であれば成年後見人等の選任が必要となります。
相続人の一人が既に他の相続人の成年後見人等に就任している場合は、遺産分割は特別代理人が対応します。
ただし、対応してくれる弁護士事務所はよく探しましょう。
まとめ|遺産相続に関する悩みは弁護士に依頼しよう
遺産相続は、手続きの複雑さやこれまで問題なかった親族や家族とのトラブルを避けるためにも弁護士への依頼をおすすめします。
特に、手続きをおこなう時間がない場合や性格・心情的にトラブルになることが予見される場合には、早めの相談が大切です。
今後、相続の問題が発生する可能性がある場合や現在頭を抱えている方は、弁護士への依頼を検討してみましょう。
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